STEP.1 水通し洗浄の準備
営業後、ビールサーバーの洗浄をせずにそのまま放置すると、ビールホース内やコック内に残ったビールが劣化し、ホース内に嫌な臭いがついてしまいます。
その臭いは、お客様に提供するビールの臭いの原因となり、品質劣化に繋がってしまうため、水通し洗浄で残ったビールとともにホース内を洗い流し、ホース内を清潔に保ちましょう。
日々の洗浄が美味しいビールの提供に繋がりますので、ぜひ毎日実践してください。
・洗浄樽の満水ラインまで水を入れ、専用蓋で閉める。強く閉めすぎると開けにくくなるので注意!
・ディスペンスヘッドを樽生から外し、洗浄樽に付け替える。
STEP.2 水通し洗浄を開始
・注ぎ口の下に洗浄水を受ける容器(バケツ等)を用意して、コックを前に倒し、水洗浄を始める。
何度かコックを後ろに倒す動作をいれ、泡のラインの水洗浄も行う。
・水が全て出きったら、ディスペンスヘッドのレバーをあげて、洗浄樽のガス抜きボタンを押してガスを抜く。
・完全にガスが抜けていることを確認してからディスペンスヘッドを取り外す。
STEP.3 スポンジ洗浄の準備
水通し洗浄だけでは頑固な汚れは落としきれません。そこで次に実施するのが「スポンジ洗浄」。
スポンジで汚れをしっかり落としていきましょう!
・再度、洗浄樽に水を入れてディスペンスヘッドと接続する。(まだレバーは下ろさない!)
・ディスペンスヘッドとビールホースの繋ぎ目箇所を外し、中に洗浄スポンジをセットし、ディスペンスヘッドとビールホースを再度繋げる。
・しっかり繋がっていることを再度確認してからディスペンスヘッドのレバーを下ろす。
STEP.4 スポンジ洗浄の開始(STEP.2と同様の流れ)
・STEP.2同様に、注ぎ口の下に洗浄水を受ける容器(バケツ等)を用意して、コックを前・後ろに何度か倒し、スポンジ洗浄を実施する。
・この時に、ビールホース内にSTEP.3で準備した「スポンジ」がビールホース内を通り、水通し洗浄では落としきれなかった汚れを落としてくれます。
・水を出しきった後、ディスペンスヘッドのレバーをあげて、洗浄樽のガス抜きボタンを押してガスを抜く。
・完全にガスが抜けていることを確認してからディスペンスヘッドを取り外す。
※スポンジはSTEP.7で取り除きます。しっかりその時に取り除きましょう!
STEP.5 生樽との繋ぎ目を清潔に!
・生樽とディスペンスヘッドのつなぎ目の箇所はビールが残っている可能性が高いため水又はソーダを適量入れ、ハンドペーパーなどで水気を“吸い取る”。
※ハンドペーパーで“拭き取る”動作を入れるとペーパーがちぎれて、異物混入になる可能性があるので注意が必要。優しく“吸い取る”ようにしてください。
・ディスペンスヘッドの方はアルコールスプレーを噴霧し、生樽につなぎ、レバーを下ろさない状態で保管。
STEP.6 洗浄樽も清潔に!
・洗浄樽の蓋を外して中の水を捨て、軽く洗浄樽も水洗いします。(最低週1程度が理想です)
※ビールホース内を洗浄する水を入れるため、洗剤は使用せず水洗いの方がベター。
・洗浄後は、水切りに裏返しにしておく。
STEP.7 コックの洗浄!(スポンジも忘れずにしっかり取り除こう!)
・コックの洗浄ですが、STEP.4で実施したスポンジ洗浄のスポンジがコック内に残っています。スポンジを取り出します。
・コックを外して分解し、専用の洗浄ブラシで水洗いする。
※ビールが直接触れる箇所については、洗剤は使用しない。万が一の洗剤残りを防止するため。
・洗浄後は水切りのうえに置き、自然乾燥させる。